目上の人に対して称賛するとき、
どのように表現するか、迷うことはありませんか?
表現方法によって、称賛しているつもりが。
相手を失礼な気持ちにしてしまうのは、台無しですよね。
今回は、「称賛(褒める)」表現について、見ていきましょう。
ひとことで表すと
称賛(褒める)表現
・感動いたしました
・感銘を受けました
「感動 + 尊敬」
・感服いたしました
・敬服いたしました
*する よりも、いたす を使うと、丁寧さUP
詳しい解説
それでは、称賛・褒めるときの気持ちに分けて、見ていきましょう。
感動の気持ち
・感激いたしました
・感心いたしました
・感動いたしました
・感銘を受けました
感心
意味:深く心に感じる・心を動かされるほど立派である
感銘
心を刻みつけて忘れないこと・忘れられないほど深く感動すること
感動 + 尊敬の気持ち
・感服いたしました
・敬服いたしております
感服
意味:深く感じて、服従または敬服すること。感じてもっともと思うこと
敬服
意味:敬い従う気持ちを抱くこと
感服には、感じなければ、そう思わなかった、
というニュアンスを暗に含んでいます。
目上の人に使う場合は、敬服 の方が良いかもしれませんね。
また、する の丁重語「いたす」にすると、さらに丁寧さが伝わるでしょう。
・自分の行為や物事を丁重に述べて、相手に対する敬意を表す表現
・謙譲語Ⅱとして、謙譲語の一種に分類することもある
感動のいろいろな表現
・感じ入っております
・心を打たれました
感じ入る
意味:身にしみて感じる・すっかり感心する
・脱帽です
脱帽
<意味>
・敬意を表すために、帽子を脱ぐこと
・敬意を表すこと・とてもかなわないと降参すること
降参の意味合いを含んでいるため、対等か目下に対する言葉とされています。
目上の人には使わないほうが無難でしょう。
称賛するときのポイント
特に最初は、ビジネスの場で称賛することは難しいと思います。
ポイントは、“具体的な点を挙げて褒める” です。
△ さすがですね。
△ 凄いですね。
◯ 圧倒的な実績ですね。
◯ 他社と一線を画す内容ですね。
一線を画す(いっせんをかくす)
物事にはっきりと区切りをつけること
どの部分について褒めているのかを添えるだけで、
気持ちがグッと伝わりやすくなります。
まとめ
今回は、「称賛(褒める)」表現について、見てきました。
小難しい言葉を使うよりも、素直にシンプルな言葉を使いましょう。
参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典
できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方