私たちは普段、さまざまな横文字やカタカナ語を使っています。
英語だと思って言ってみたら、通じない!
なんてこともありますよね。
そのような言葉を “和製英語” といいます。
特に仕事やビジネスにまつわる和製英語について、
今回は学んでいきましょう。
ひとことで表すと
英語圏では通じない、英語らしく聞こえる日本の言葉
<例>
サラリーマン・OL・フリーター
クレーム・人間ドック・ノートパソコン
詳しい解説
和製英語について
横文字やカタカナ言葉として、日本で定着している単語のなかには、
英語圏で通じないものがたくさんあります。
このような言葉を “和製英語”といいます。
日本で、英語の単語を組み合わせるなどして作った、英語らしく聞こえる語
英語でも同じように話しても通じません。
今回は、仕事やビジネスにまつわる単語を中心に、見ていきましょう。
サラリーマン
salary + manで、給料(salary)もらって生活する人 を指します。
英語では、office workerが正解。
OLは、office ladyの頭文字ですが、これも和製英語です。
英語では、female office worker にあたります。
フリーター
学業を終えた後、正社員ではなくアルバイトなどを続けて、生計を立てる人 を指します。
free + Arbeiter(ドイツ語)で、フリーアルバイターの略。
英語では、Job-hopping part-time worker が近いようです。
クレーム
文句や苦情という意味で、“クレームをつける” のように使います。
claim
<動詞> 主張する・(当然の権利として)請求する
つまり、クレイマーをそのまま claimer と言うと、主張する人になってしまいます。
英語では、complaint が正解。
“苦情をつける”と言いたい場合は、make a complaint です。
人間ドック
病気の予防や早期発見を目的とした、全身の精密検査(短期入院・日帰り) のこと。
船の建造や修理に用いる、ドック(dock) になぞられた和製英語です。
英語では、medical checkup や
complete physical examination が近いでしょう。
ノートパソコン
まずパソコンは、パーソナル・コンピューターの略ですね。
英語では、personal computerよりも、PC あるいは computerといいます。
ノートパソコンは、和製英語です。
英語では、laptop computer あるいは notebook computer 。
また laptop だけでも、ノートパソコンを指します。
SNS
Twitter・Instagram・Facebook・YouTube・TikTokなどを
総称して、SNSといいますね。
social networking service の頭文字ですが、
英語では、social media が正解。
メディア(media)
新聞・雑誌・テレビなどの媒体。情報伝達手段。
まとめ
今回は、特に仕事やビジネスに身近な、和製英語を紹介しました。
頻繁に使っている言葉が、
日本以外では通じないというのはビックリですね。
他にもたくさんあるので、調べてみると面白いかもしれません。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・日本人が気づいていない ちょっと変な日本語
・ジーニアス英和辞典 第4版
・プログレッシブ和英中辞典 第3版