●更新日:2023/05/13
外国人の多くは、日本語を学ぶとき
物の数え方の多さにビックリするんだそうです。
私たちは無意識に使い分けているから、全然気付かないですよね。
毎日のように目にする「鏡」について、
実は数え方が一つじゃないと気付いていますか?
今回は、鏡の数え方について、
見ていきましょう。
ひとことで表すと
鏡の数え方
***
・正しくは「面」
・平たくて薄いものは「枚」と数えることも多い
*鏡台などは「基」
車のバックミラーなど「本」と数えるものもある
詳しい解説
鏡の数え方
通常、平たくて薄いものを数えるときに使う「枚」は、
鏡の一般的な数え方です。
間違いではありませんが、本来は「面」と数えるのが正解。
- お風呂場や洗面台の鏡
- 道場やダンスなど、室内の練習場所にある鏡
- 片面は鏡、反対はガラスでできているマジックミラー
これらはすべて「面」と数えます。
また防犯ミラーなど、平たくて薄いとは言いにくいものを
「面」と数えることが多いです。
また、鏡台や見通しの悪い道路にあるものは「基」と数えます。
基は、建物の土台など、
据え置かれていて簡単に動かすことができないものを
数えるときに使うものです。
「基」については、以下に詳しく書いているので、
合わせて読んでみてください。
また数える機会少ないと思いますが、
-
- 車のバックミラー
- サイドミラー
- 歯を見るときに使うミラー(歯医者が口の中を見るときに登場するもの)
これらは「本」と数えます。
平たくも薄くもなく、細長い部分があるからでしょう。
面と数えるもの
鏡と同じように、他にも「面」と数えるものがあります。
鏡
能面、仮面
硯
琴・太鼓・琵琶
碁盤、将棋盤
テニスコート
能面や仮面は、漢字に “面” と付いているからわかりやすいですね。
硯が「面」と数える理由は、
表面を使い、硬くて平らなものだから(鏡との共通点です)。
琴・太鼓・琵琶など、
表面部分で演奏する日本古来の楽器は、面と数えます。
まとめ
今回は、鏡の数え方について見てきました。
普段日常生活の中で何気なく目にする鏡ですが、
形によっていろいろな数え方があることがわかりました。
数えるときは、きちんと使い分けていきたいですね。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・日本人が無意識に使う日本語が難しすぎる!