言いにくい「断る」表現!丁寧に伝える方法

 

相手からのお誘いや提案等に対して、
どうしても、断らなければいけないときがありますよね。

できる限り角が立たないように、伝えたいとは思いますが、
なかなか難しいものです。

今回は、断るときのポイントや例文を見ながら、学んでいきましょう。

 

ひとことで表すと

(1) クッション言葉を使う
 例:申し訳ございませんが / せっかくのお誘いですが 等

***

(2)  〜できません ではなく、〜しかねます
 例:できかねます / わかりかねます

***

(3)  お断り(ご辞退)いたします < お断り(ご辞退)申し上げます

 

 

詳しい解説

相手に対して断ることは、誰しも言いにくいものです。

角が立たないように、相手へ配慮しながら伝えるためのポイントを見ていきましょう。

断る・遠慮・辞退のちがい

相手からの要求や依頼・提案などに、応じられないとき、
断る・遠慮・辞退というワードを使うことも多いです。

丁寧な表現にするためには、謙譲語にして使うとよいでしょう。

 

・申し訳ございませんが、今回は遠慮させていただきます。

・せっかくのお誘いですが、お断りいたします。

・身に余るお話ですが、ご辞退いたします。

<敬意の度合い>
お断りいたします < お断り申し上げます
ご辞退いたします < ご辞退申し上げます

例文では分かりにくいですが、それぞれ以下のような意味があります。

断る
意味:相手からの要求や依頼・提案などに、応じられないことを伝える

遠慮
意味:断る・やめること等を遠回しに伝える

辞退
意味:相手の勧めや与えられた権利等について、受けられないとして引き下がる

 

このなかでは、遠慮 が一番差し障りのない言葉だと思います。

相手の内容やニュアンスによって、使い分けられるといいですね。

クッション言葉を使う

クッション言葉
相手に対して、依頼・反論・断るとき等、内容の前に添える言葉

そのまま伝えると角が立ちそうな表現を、やわらかく伝える効果があります。

クッション言葉を上手に使うことで、
相手への気遣いや配慮を添える、というイメージです。

申し訳ございません」で締めたいときは、以下のような言葉を、前に添えると◯

<前に添える言葉>
お力になれず
お役に立てず
ご期待に沿えず
ご要望に沿えず

 

〜しかねます

はっきりと伝えることを避けたい場合、
「〜しかねます」を使うことで、遠回しに断ることが可能です。

し兼ねる
〜しにくい・難しい という意味

 

・ご要望に沿いかねます。
・できかねます。
・わかりかねます。

 

あいにく / 残念ながら

あいにく(生憎)
物事が予想通りに進まず、残念だという気持ち

どうしても断るしか方法がなく、自分の残念な気持ちを伝えたいときに◯ 。

 

クッション言葉については、以下にも書いていますので、
合わせて読んでみてください。

まとめ

今回は、断るときの表現ついて見てきました。

内容や状況に応じて、使い分けられるようにしたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典
「言いたいこと」から引ける敬語辞典
できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方

 

 

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