ビジネスの場で、相槌を打つとき、
なるほど と言いたくなりますよね。
しかし、目上の人に使うには、失礼にあたるのです。
メールでも使いたいけど、違和感がある…
という人もいるのではないでしょうか?
今回は、「なるほどですね」のメールでの言い換えについて、
見ていきましょう。
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ひとことで表すと
・意味:評価した上で同意する → 目上には失礼
・「なるほどですね」は、文法として誤り
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使ってもいい相手
・同僚や部下
・家族や友人
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メールでの言い換え表現
・ごもっともです・おっしゃる通りです
・勉強になりました
・承知しました
詳しい解説
なるほど について
なるほど の意味
・相手の話に相槌を打つときに使う語
・自分が気付かなかったことを他人に示されて、同意・納得する気持ちを表す
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相手の考えや意見が合っていると評価した上で、
同意・納得する という意味を含んでいます。
下の立場にもかかわらず、評価して納得しているため、
目上の人に使うのは失礼です。
また「なるほど」は感嘆詞なので、
「なるほどですね」という言葉自体は、文法上間違い。
敬語にするために、“ですね” を付けてもダメです。
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誰に使ってもいい?
相手の言葉を評価した上で、同意する言葉のため、
目上の人や取引先など外部の人に、使うことはNG。
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つまり、立場が対等あるいは下の人には、
なるほどを使って、よいでしょう。
・家族や友人
・同僚や部下
プライベートや、ビジネスでも自分が上の立場であれば、
使っても問題ありません。
言い換え表現と例文
とはいえ、「なるほど」を使いやすいのは事実。
ついつい、使ってしまいそうになりますよね。
相手の話を聞いている状況なので、話し言葉が多いですが、
時々、メールでも使う人がいます。
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以下で言い換え表現をまとめています。
メールでも同様に、言い換えることが重要です。
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× **なのは、なるほどですね。
◯ **なのは、ごもっともでございます。
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「ごもっともです」の類語
・おっしゃる通りです。
・おっしゃる通りでございます。
・左様でございます。
・その通りです。
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× **のご指摘の件、なるほどですね。
◯ **のご指摘の件、勉強になりました。
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「勉強になりました」の類語
・そういうことですね
・間違いありません
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× **変更の件、なるほどですね。
◯ **変更の件、承知しました。
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「承知しました」の類語
・かしこまりました
まとめ
今回は「なるほどですね」のメールでの言い換えについて、見てきました。
なるほど は便利で使いやすい言葉ですが、
メールでは状況に合わせて、言い換えていきましょう。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・類語例解辞典