ビジネスで、なるほど と言ったことはありませんか?
実は、目上の人には失礼な表現の一つです。
今回は、「なるほど」の言い換えについて、
見ていきましょう。
ひとことで表すと
・評価した上で同意するという意味 → 目上には失礼
・「なるほどですね」は、文法として誤り
言い換え表現の例
・そうなんですね
・かしこまりました
・おっしゃる通りです
・左様でございますか
詳しい解説
なるほど の意味
なるほど
・合点がいったときや、相手の話に相槌を打つときに使う語
・自分が気付かなかったことを他人に示されて、同意・納得する気持ちを表す
相手の考えや意見が合っていると評価した上で、
同意・納得する という意味を含んでいます。
上から目線に見えるため、目上の人に使うのはNG。
ちなみに「なるほどですね」は、
敬語ではないうえに、文法的に間違いです。
言い換え表現
・はい
・そうなんですね
納得したと伝えたいとき
・かしこまりました
・承知しました
同意であると伝えたいとき
・おっしゃる通りです
・勉強になります
・〜で間違いありません
理解したことを伝えたいとき
・そうですか
・そういうことでしたか
・左様でございますか
例文・類語
例文を見ながら、言い換え表現を確認しましょう。
<例文1> --電話の対応で--
× なるほど、なるほど、そうなんですね。
◯ はい、はい、左様でございますか。
電話の応対中、相手の話を聞いているときの相槌です。
私自身“なるほど”と、電話で言っていたことに気付いてから、
意識して言い換えフレーズを使うように変えました。
<例文2>
×
上司:**ということなんだ。わかるかな。
部下:なるほどですね。***◯
上司:**ということなんだ。わかるかな。
部下:承知しました。(勉強になります。)
<例文3>
×
上司:**の期日が、一週間前の◯日になったんだ。
部下:なるほどですね。***
◯
上司:**の期日が、一週間前の◯日になったんだ。
部下:かしこまりました。(左様でございますか。)
<例文4>
×
上司:このケースは、**が問題だと思うんだ。
部下:なるほどですね。***
◯
上司:このケースは、**が問題だと思うんだ。
部下:おっしゃる通りです。
上司の説明に対して、なるほど と言うと、
上から目線に聞こえそうですね。
例文のように、言い換え表現では、
一つだけで使うこともあれば、組み合わせることもあります。
まとめ
今回は、「なるほど」の言い換えについて見てきました。
なるほど は便利な言葉ですが、別の表現を使っていきましょう。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・類語例解辞典