「い抜き言葉」に注意!文章ではタブー!?

 

 

“さっきまでランチ食べてた”

この表現に違和感はありますか?


正しくは “食べていた”ですね。これを「い抜き言葉」といいます。

若者の間で見られる誤用表現のひとつです。

今回は、「い抜き言葉」について、学んでいきましょう。

 

ひとことで表すと

い抜き言葉とは
〜している” が正しい形だが、い を抜いて “〜してる” にしたもの

***

<状況>
誤用だが、話し言葉やSNSで見られることが多い
・ビジネスの場では避けて、“〜している” にする

 

詳しい解説

それでは、確認していきましょう。

「い抜き言葉」とは
“〜している” が正しい形だが、い を抜いて “〜してる” にした表現のこと。

い を抜いても意味は伝わりますが、誤用です。

 

主に話し言葉でよく見られ、少々くだけた印象を与えます。

またSNSやチャットなど、友人や親しい人とのコミュニケーションでは、
文章にしても許容範囲かもしれませんが、

ビジネスやフォーマルな場所での文章では、避けましょう。

本来の言葉 い抜き言葉
思っている 思ってる
着ている 着てる
話している 話してる
読んでいる 読んでる

動詞だけではなく、文章でも見られます。

本来の文章 い抜き言葉
お世話になっています お世話になってます
感謝しています 感謝してます
対応しています 対応してます

 

***

 

余談ですが、“〜している” 以外でも「い抜き言葉」があります。

 

本来の文章 い抜き言葉
このカレー、うまい! このカレー、うまっ!
今日、寒い。 今日、寒っ。
このデザイン、きれい。 このデザイン、きれー。

 

主に、〜い で終わる形容詞ですね。

例文のように、最後に “っ” や “―”  が付くこともあります。

“い”を抜いても、意味は伝わります。

 

あざとかわいい → あざとい + かわいい

これもある意味では、い抜き言葉かもしれません。

キャッチコピーや略して表現するときに、あえて使うことも多いです。

 

***

例文・類語

い抜き言葉かどうか見分けるポイントは、
おります” に言い換えられるかどうかを、確認することです。

 

× お世話になってます
◯ お世話になっています
◯ お世話になっております

***

× 本日は休んでます
◯ 本日は休んでいます
◯ 本日は休んでおります

素直に、 “います” に変換してもいいですが、
“おります” に言い換えられると、覚えておくとよいでしょう。

 

まとめ

今回は、「い抜き言葉」について見てきましたが、いかがでしたか?

無意識に“い”を抜いて使っているかもしれませんね。
ビジネスで書くときは、特に注意しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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