もう間違えない!い抜き言葉の見分け方

 

 

い抜き言葉とは、
文字通り、“い”を抜いている言葉で、誤った表現です。

間違いは避けたいけれど、
どうやって見分ければいいのか?と確認したい人もいると思います。

今回は、い抜き言葉の見分け方について、
見ていきましょう。

***

ひとことで表すと

い抜き言葉
正しくは「〜している」だが、
い を抜いて、 「〜してる」 にした表現のこと

***

見分け方
1. 〜ます・〜ました を探す
2. おります・おりました に言い換える
3. 違和感がなければ、元の文章は、い抜き言葉

 

詳しい解説

い抜き言葉 とは

“〜している” が正しいが、
い を抜いて、 “〜してる” にした表現のことです。

い を抜いても意味は伝わりますが、文法上では誤り。

い抜き言葉があるだけで、
正しく日本語が使えないという印象を与える可能性があります。

そのため、以下のような、
かしこまった場面では、避ける方が望ましいです。

 

  • ビジネス・仕事での会話
  • かしこまった行事 (冠婚葬祭やイベントなど)
  • メール・手紙の文章

ただし、堅苦しさを避けたいSNSや、
プライベートでの、親しい人との会話には適しています。

(例)
い抜き言葉:ハンバーグを作ってた
本来の言葉:ハンバーグを作っていた

***

 

 

い抜き言葉を見分け方

い抜き言葉を見分けるポイントを知っておきましょう。

通常、い抜き言葉は、句読点( 、や 。)の前で起こります。

見分け方
1.  〜ます〜ました を探す
***
2.  おりますおりました に変えてみる
***
3.  おります・おりました に変えて違和感がない
→ 元の文章は、い抜き言葉の状態
***
4.  〜ます → 〜います
    〜ました → 〜いました  に修正する

 

実際に例文を見てみます。

 

(例)
お世話になってます。
昨日は休みを取ってました。
本日は午後より出社しますので、よろしくお願いします。

見分け方の通りに、1から順番に確認していきましょう。

<1つ目>

  1. お世話になってます
  2. お世話になっております
  3. 文章として違和感がないため、
    お世話になってます は、い抜き言葉とわかる。
  4. お世話になっています。に修正する。

***

<2つ目>

  1. 休みを取ってました
  2. 休みを取っておりました
  3. 文章として違和感がないため、
    取ってました は、い抜き言葉とわかる。
  4. 休みを取っていました に修正する。

 

<3つ目>

  1. 出社しますので
  2. 出社おりますので
  3. 文章として不自然になったため、
    出社しますので は、い抜き言葉ではない
  4. 出社しますので は、そのままでOK

 

***

 

タメ口での見分け方

ちなみに、〜ます・〜ました 以外も、
敬語を使わないときに、い抜き言葉は起こります。

 

× 今、向かってるよ
◯ 今、向かっているよ


〜てる
〜ている に置き換えて、
違和感がなければ、い抜き言葉だったと分かります。

い を入れた、〜ている が正しい表現です。

***

まとめ

今回は、い抜き言葉の見分け方について見てきました。

ぜひ見分け方の4つの手順に沿って、
自分の文章で使っていないか、確認してみましょう。

い抜き言葉について、もっと詳しく知りたい人は、
以下も合わせて読んでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

こちらの記事も読まれています。