い抜き言葉とは、
文字通り、“い”を抜いている言葉で、誤った表現です。
間違いは避けたいけれど、
どうやって見分ければいいのか?と確認したい人もいると思います。
今回は、い抜き言葉の見分け方について、
見ていきましょう。
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ひとことで表すと
正しくは「〜している」だが、
い を抜いて、 「〜してる」 にした表現のこと
見分け方
1. 〜ます・〜ました を探す
2. おります・おりました に言い換える
3. 違和感がなければ、元の文章は、い抜き言葉
詳しい解説
い抜き言葉 とは
“〜している” が正しいが、
い を抜いて、 “〜してる” にした表現のことです。
い を抜いても意味は伝わりますが、文法上では誤り。
い抜き言葉があるだけで、
正しく日本語が使えないという印象を与える可能性があります。
そのため、以下のような、
かしこまった場面では、避ける方が望ましいです。
- ビジネス・仕事での会話
- かしこまった行事 (冠婚葬祭やイベントなど)
- メール・手紙の文章
ただし、堅苦しさを避けたいSNSや、
プライベートでの、親しい人との会話には適しています。
(例)
い抜き言葉:ハンバーグを作ってた
本来の言葉:ハンバーグを作っていた
い抜き言葉を見分け方
い抜き言葉を見分けるポイントを知っておきましょう。
通常、い抜き言葉は、句読点( 、や 。)の前で起こります。
1. 〜ます・〜ました を探す
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2. おります・おりました に変えてみる
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3. おります・おりました に変えて違和感がない
→ 元の文章は、い抜き言葉の状態
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4. 〜ます → 〜います
〜ました → 〜いました に修正する
実際に例文を見てみます。
(例)
お世話になってます。
昨日は休みを取ってました。
本日は午後より出社しますので、よろしくお願いします。
見分け方の通りに、1から順番に確認していきましょう。
<1つ目>
- お世話になってます。
- お世話になっております。
- 文章として違和感がないため、
お世話になってます は、い抜き言葉とわかる。 - お世話になっています。に修正する。
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<2つ目>
- 休みを取ってました。
- 休みを取っておりました。
- 文章として違和感がないため、
取ってました は、い抜き言葉とわかる。 - 休みを取っていました に修正する。
<3つ目>
- 出社しますので
- 出社おりますので
- 文章として不自然になったため、
出社しますので は、い抜き言葉ではない。 - 出社しますので は、そのままでOK
タメ口での見分け方
ちなみに、〜ます・〜ました 以外も、
敬語を使わないときに、い抜き言葉は起こります。
× 今、向かってるよ
◯ 今、向かっているよ
〜てる → 〜ている に置き換えて、
違和感がなければ、い抜き言葉だったと分かります。
い を入れた、〜ている が正しい表現です。
まとめ
今回は、い抜き言葉の見分け方について見てきました。
ぜひ見分け方の4つの手順に沿って、
自分の文章で使っていないか、確認してみましょう。
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