「させていただく」は使いすぎに注意!正しい使い方

 

“〜させていただきます”は、
仕事やビジネスの場で、よく登場するフレーズです。

 

丁寧な印象を与えますが、使い過ぎは要注意!
何でもかんでも、させていただく にすれば良いってもんじゃないのです。

今回は、正しい使い方を見ていきましょう。

ひとことで説明

〜させていただきます
〜させて頂きます
*
【状況】基本的には相手の許可や承認を得たものを行うときに使う

詳しい解説

この機会に「頂きます」と「いただきます」の違いをおさえましょう。

⑴ 頂きます①

“もらう” の謙譲語

「頂戴(ちょうだい)する」というフレーズは聞くことがありますね。

話し手や動作を受ける人が、他者から恩恵となる行為を受けるという意味があります。

(例)
お手紙を頂く
励ましの言葉を頂く
先生に頂いた本

 

⑵ 頂きます②

食べる・飲む の謙譲語
お風呂に入る という意味の謙譲語


(例)
(飲食する直前のあいさつで) 頂きます

⑶ …ていただきます

「…てもらう」あるいは「…でもらう」の謙譲語

例えば、“教えていただきました” は、
“教えてもらいました”を謙譲語にした形です。

構造としては、「教えて」+「いただきました」ですね。

 

つまり、「教える」に補助動詞として「いただく」を使っており、
漢字ではなく平仮名で書きます。

 

例文・類語

仕事中に、以下のような表現を聞いたことはありませんか?

・自己紹介をさせていただきます
・参加させていただきます
・有給休暇をいただきます

3つとも私自身が実際に見聞きしたものです。

「させていただく」は、
基本的には、相手の許可や承認を得たときに使うフレーズ。

“謙虚さ”を表そうと意識するあまり、
自分の行うこと何でも「〜させていただく」を使っているケースがよく見られます。


使いすぎるとかえって、
相手に不快感を与えて逆効果になることをあるので、注意しましょう、

 

先ほどの例を、「させていただきます」を使わずに、
言い換えても、充分丁寧さが伝わると思います。

・自己紹介をいたします
・参加します
・有給休暇を取得いたします

まとめ

「させていただきます」の適切な使い方について見てきました。

自分の行うこと全てにおいて「させていただく」にすると、
謙虚さを表しているつもりが、相手には不快だった…なんて悲しいですよね。

今日から使いすぎていないかな?と少し意識していきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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