外国人に「日本」ってどう読むの?と聞かれたら、
何と答えますか?
ニホン?
ニッポン?
両方使うけど、どちらが正しいか説明するのは難しいですよね。
今回は、日本の読み方について、
見ていきましょう。
ひとことで表すと
国号は「ニッポン」
政府により、どちらを使っても問題ない と発表
どっちでもいい !?
「日本」をニホン・ニッポンのどっちで読むかについては、
長年議論されてきました。
2009年には、政府が統一する必要はなく、
どちらでもよい という結果になりました。
ある調査によると、
1963年は、ほとんど差がなかったものの、
2003年には「ニホン」という人が、60%を超えています。
ちなみに、1964年の東京オリンピックでは、
日本選手のユニフォームには「NIPPON」と書かれていたんだそう。
今は「JAPAN」ですよね。
2つの読み方は歴史によるもの
どちらでもOKとはなりましたが、
国号として使う場合は、「ニッポン」が望ましいです。
有名な話として、
NHKでは、国号として伝える場合、必ず「ニッポン」といっています。
ニッポンからニホンと変わっていった、
歴史を簡単に見てみましょう。
「日本」という国名は、700年頃に唐の王朝が名付けたそうです。
・中国での日本の読み方:ニェット・プァン
日本人が同じようにマネして発音したところ、
“ニッポン”となりました。
(ニェットプァンを早口で何度もいうと、ニッポンに近くなりますね…!)
平安時代初期の900年頃までは、
“はひふへほ”の発音がなく、すべて “パピプペポ” だったそうです。
それから約100年の時を経て、“ファ・フィ・フゥ・フェ・フォ” に変化。
ファ・フィ・フゥ・フェ・フォ が、
"はひふへほ" になったのは、江戸っ子の早口からといわれています。
ニホン・ニッポンと読む言葉
ここで、
ニッポン・ニホンと読む言葉について、ピックアップしてみました。
- ニッポンと読む言葉
日本(国号)・日本永代蔵・日本国・日本賞・日本放送協会 など - ニホンと読む言葉
日本画・日本海・日本酒・日本書紀・日本脳炎・日本料理 など - ニッポン・ニホン両方読む言葉
日本一・日本記録・日本時間・日本男子・日本晴れ など
ちなみに、“日本橋”という地名がありますが、
東京と大阪では、読み方が違います。
・東京の日本橋 → にほんばし (Nihombashi)
・大阪の日本橋 → にっぽんばし (Nippombashi)
大阪は、平安時代の読み方をそのまま継いで、
東京は、江戸時代の読み方をしているということですね。
まとめ
今回は、日本の読み方について見てきました。
グローバル社会といわれて久しいですが、
自国について、知っておきたいと思いました。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・日本人が無意識に使う日本語が難しすぎる!
・「日本国号に関する質問主義書」衆議院