私たちは普段、さまざまな横文字やカタカナ語を使っています。
英語と思って言ってみたら、通じない!
なんてこともありますよね。
そのような言葉を “和製英語”といいます。
今回は、食事に関する和製英語について、
学んでいきましょう。
ひとことで表すと
英語圏では通じない、英語らしく聞こえる日本の言葉
<例>
テイクアウト → to go
オープンカフェ → sidewalk cafe
バイキング → buffet
詳しい解説
和製英語について
横文字やカタカナ言葉として、日本で定着している単語のなかには、
英語圏で通じないものがたくさんあります。
これらを “和製英語” といいます。
日本で、英語の単語を組み合わせるなどして作った、英語らしく聞こえる語
英語で同じように話しても通じません。
テイクアウト
持ち帰り をさす、テイクアウト(take out)は、和製英語です。
一般的に、アメリカではto go、イギリスではtake awayといいます。
For here, or to go?
店内ですか、持ち帰りですか。
Is this to go?
これは持ち帰りですか?
オープンカフェ / カフェテラス
どちらも和製英語なので、通じません。
歩道にあるオープンカフェ、屋外に席があるカフェのことを、
sidewalk caféといいます。
sidewalkは、歩道という意味です。
ちなみに、テラス(terrasse)はフランス語で、
建物の外に張り出した、屋根のない床のこと。
シュークリーム
フランス語のchou à la crème (シュー・ア・ラ・クレーム)を、
日本語で言ったバージョンといえばよいでしょうか。
英語では、cream puff といいます。
シュークリーム = shoe cream(靴のクリーム)に
聞こえるかもしれませんね。
ハンバーグ
ハンバーグ(Hamburg) は、ドイツ北部の港町にあるハンブルクをさします。
そう、日本人が思うハンバーグは、ドイツのハンブルク名物料理。
英語で伝えたいときは、hamburg steakといいましょう。
ちなみに、丸いパンで挟んだものが、ハンバーガー(hamburger)ですね。
バイキング
バイキングとは、
並んだ料理から好きなものを取って食べるスタイルですね。
バイキング(Viking)と言うと海賊なので、ビュッフェ(buffet )が正解。
もともとは、スモーガスボード(smorgasbord)という、
スウェーデンのスカンディナビア地方の伝統の料理形式。
1950年代この料理を見た、ある日本人が帰国後、
ビュッフェ式のレストランをオープン。
北欧の歴史的な海賊のイメージから、“バイキング” がつく店名に。
それが次第に“バイキングスタイル”と呼ばれるようになり、今日に至ります。
ということで、スモーガスボード(smorgasbord)でも通じます。
まとめ
今回は、食事に関する和製英語を紹介しました。
横文字やカタカナ語は、いろんな国の言葉からできていることがわかりますね。
参考文献:
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・ジーニアス英和辞典 第4版
・プログレッシブ和英中辞典 第3版