感服と敬服の違い!目上に使える称賛の表現

 

目上の人に対して称賛するとき、
どのように表現するか、迷うことはありませんか?

表現方法によって、称賛しているつもりが。
相手を失礼な気持ちにしてしまうのは、台無しですよね。

今回は、「称賛(褒める)」表現について、見ていきましょう。

 

ひとことで表すと

称賛(褒める)表現

感動
・感動いたしました
・感銘を受けました
***

感動 + 尊敬
・感服いたしました
・敬服いたしました

***

*する よりも、いたす を使うと、丁寧さUP

 

詳しい解説

それでは、称賛・褒めるときの気持ちに分けて、見ていきましょう。

感動の気持ち

 

・感激いたしました
・感心いたしました
・感動いたしました
・感銘を受けました

感心
意味:深く心に感じる・心を動かされるほど立派である

感銘
心を刻みつけて忘れないこと・忘れられないほど深く感動すること

 

感動 + 尊敬の気持ち

 

・感服いたしました
・敬服いたしております

 

感服
意味:深く感じて、服従または敬服すること。感じてもっともと思うこと

敬服
意味:敬い従う気持ちを抱くこと

 

感服には、感じなければ、そう思わなかった
というニュアンスを暗に含んでいます。

目上の人に使う場合は、敬服 の方が良いかもしれませんね。

また、する の丁重語「いたす」にすると、さらに丁寧さが伝わるでしょう。

丁重語 とは
・自分の行為や物事を丁重に述べて、相手に対する敬意を表す表現
・謙譲語Ⅱとして、謙譲語の一種に分類することもある

感動のいろいろな表現

 

・感じ入っております
・心を打たれました

 

感じ入る
意味:身にしみて感じる・すっかり感心する

***

・脱帽です


脱帽

<意味>
・敬意を表すために、帽子を脱ぐこと
・敬意を表すこと・とてもかなわないと降参すること

降参の意味合いを含んでいるため、対等か目下に対する言葉とされています。

目上の人には使わないほうが無難でしょう。

称賛するときのポイント

特に最初は、ビジネスの場で称賛することは難しいと思います。

ポイントは、“具体的な点を挙げて褒める” です。

△ さすがですね。
△ 凄いですね。
◯ 圧倒的な実績ですね。
◯ 他社と一線を画す内容ですね。

 

一線を画す(いっせんをかくす)
物事にはっきりと区切りをつけること


どの部分について褒めているのかを添えるだけで、

気持ちがグッと伝わりやすくなります。

まとめ

今回は、「称賛(褒める)」表現について、見てきました。

小難しい言葉を使うよりも、素直にシンプルな言葉を使いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典
できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方

 

 

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