春先に「小春日和」はNG!正しい時期は?

 

 

突然ですが、以下の文章を使うのは、いつ頃が正しいでしょうか?

今日は、小春日和で気持ちのいい日ですね。


春先の2〜3月かな?と思ったあなた、残念ながら間違いなのです。

今回は「小春日和」について、一緒に学びましょう。

 

ひとことで表すと

「小春日和」の意味は、
初冬のころの、暖かくて穏やかな天気
× 春先のころの、暖かくて穏やかな天気

 

【状況】
・小春とは旧暦10月、つまり現在の11月頃のこと。
・春先といわれる2〜3月に使うのは誤り。

詳しい解説

文化庁の調べによると、およそ40%の人が誤った意味で認識していることがわかりました。

正しい時期を知るために、意味を見ていきましょう。

 

小春日和
読み方:こはるびより

意味:初冬のころの、春のように暖かくて穏やかな晴れた天気

小春
読み方:こはる

意味:
10月の気候が春に似ていることから、旧暦10月の別称。
現在の11月頃のこと。小六月(ころくがつ)ともいう。季語は

日和
読み方:ひより
意味:晴れたよい天気、晴天。あることをするのにふさわしい天気。

 

よって“春”が付いているからといって、安易に春先の暖かい日に使うと誤用。

恥ずかしい思いをすることになってしまいます。

小春日和は、冬の初めにみられる、春のような暖かい天気のことだと覚えると良いですね。

例文・類語

ここでは、「小春日和」を使った文章を紹介します。

・小春日和で気持ちの良い日ですね。
・もうすぐ冬なのに、小春日和の暖かい日だった。
・うららかな小春日和。

ちなみに、“うららか(麗らか)”は、空が晴れてあたたかく穏やかな様子という意味です。
春うらら という言葉もありますね。

まとめ

今回は、「小春日和」を使う正しい時期について見てきましたが、いかがでしたか?

冬の初めの春のような暖かい天気という意味なので、春先に使うのは誤用です。

11月頃のピッタリな日に使いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典、百科事典マイペディア
大修館 四字熟語辞典

文化庁 平成26年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

 

 

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