●更新日:2023/06/04
社会人になると、当たり前に使っている敬語。
正しく丁寧に伝えることを意識するものです。
しかし、丁寧にしようとするあまり、
長くておかしい文章になっていることも多いのも現実……
今回は、
丁寧すぎる長い文章のデメリットと、
ちょうどいい敬語にするポイントについて、見ていきましょう。
詳しい解説
長くて丁寧すぎは慇懃無礼!?
ビジネスマナーとして、正しい敬語を使った文章は不可欠です。
しかし、以下のような事象に陥っている人が増えています。
正しい敬語 → 丁寧な文章 → 一文が長すぎる
一文が長いと、読む気力が奪われるだけではなく、
・何を伝えたいのか、相手がわかりにくい
・真意が伝わらない
など、ネガティブな印象を与える原因にもなります。
また、一文が長いというのは、
文章が丁寧すぎるという場合も多いです。
<丁寧すぎる例>
ご提案させていただいた件について、要点をまとめさせていただきました。
ご確認いただければと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
丁寧さを意識するあまり、長い文章になる多くの理由は、
“相手に嫌われないことを優先する” から。
冗長な文章は、仕事ができない人と思う場合もいるようです。
慇懃無礼という言葉があるように、
かえって無礼になるのは避けたいところ。
長い文章 = 丁寧 ではありません!
長さも丁寧さもちょうどいい、
適切な敬語のポイントを見ていきましょう。
ちょうどいい敬語にするポイント
- 短く・わかりやすく
短くて簡潔文章にすることで、相手に伝わりやすくなります。
一文の中では、1つのことを説明するように意識しましょう。
(例)
△ ご確認いただければと存じますが、いかがでしょうか。
◯ ご確認よろしくお願いします。
- させていただきます を使いすぎない
どんなときにでも
“させていただく”を使う人がいます。
基本的に させていただく は、
相手の許可や承認に得たときに使うフレーズです。
(例)
△ ご連絡させていただきます。
◯ ご連絡いたします。
- 単語の頭に“お” “ご”を付けすぎない
名詞や動詞に、お・ご が多いことも
丁寧すぎる文章に多い特徴です。
付けない状態でも、不愉快な印象にはなりません。
(例)
× お打ち合わせのおまとめをお送りいたします。
◯ 打ち合わせのまとめを送付します。
- 二重敬語はNG
丁寧にすることを意識して、
二重敬語を使ってしまうパターンがあります。
敬語の基本として、二重敬語は誤用です。
誤用は、相手に違和感を与えて、
マイナスの印象にしかなりません。
(例)
× 拝見させていただきました。
◯ 拝見しました。
拝見 は、見ることをへりくだっていう謙譲語。
詳しくは、以下にまとめているので、
合わせて読んでみてください。
まとめ
今回は、丁寧すぎる長い文章のデメリットと、
ちょうどいい敬語にするポイントについて、見てきました。
適切な敬語を使うことは、ビジネスマンとして不可欠。
長さも丁寧さもちょうどいい敬語を使えるになりたいですね。