ビジネスで使える「なるほどですね」の言い換え表現

 

相づちを打つとき、「なるほど」は便利な言葉ですよね。

使い勝手がよく、ビジネス上でもよく聞きますが、
実は、目上の人には失礼な表現なのです。

今回は、ビジネスで使える「なるほど」の言い換え表現について、
見ていきましょう。

***

ひとことで表すと

なるほど
・相手の言葉を評価した上で、同意・納得するという意味
・上から目線で偉そうにみえる
・“なるほどですね” は誤用

***
<ビジネスシーンでの言い換え例>
・はい
・おっしゃる通りです
・理解できました

詳しい解説

なるほど の意味

・合点がいったときに発する語
・相手の話に、相づちを打つときに発する語

これまで自分では気付くことができなかったことを、
相手から教えてもらうことで、同意・納得する気持ちを表します。

 

なるほど が失礼な理由

実は「なるほど」は、
以下のような流れで、発している言葉なのです。

まず、相手の考えや意見が、筋が通っていると評価
        ↓
確かに」「その通りだ」と、同意・納得する

評価をする時点で、上から目線ですよね。

というわけで、目上の人には失礼にあたってしまうのです。

 

 

誤用!なるほどですね

時々ビジネスシーンで
「なるほどですね」を聞いたことはありませんか?

なるほど は、敬語ではありません。

だから “ですね” を付けて、
丁寧さを出しているのだと思います。

しかし、残念ながら、
“ですね” を付けても敬語にはなりません。

なるほど は感嘆詞のため、
「なるほどですね」は、日本語の文法としても誤用です。

感嘆詞とは
・感動や応答・呼びかけを表す語
・単独で文になれるが、主語にも修飾語にもならない
・別名:感動詞
*
(例) ああ・まあ・はい・いいえ・おはよう・さようなら

ビジネスでの言い換え表現

目上の人には失礼にあたる「なるほど」。

「なるほどですね」は丁寧どころか、誤用です。

ビジネスシーンで使える言い換え表現を知りましょう。

<相づち>
・はい
・そういうことですね
・左様でございますか
・はい、かしこまりました
・はい、承知しました

***

<同意>
・おっしゃる通りです
・おっしゃる通りだと思います
・私もそう思います

***

<理解>
・理解できました
・勉強になりました

***

まとめ

今回は、「なるほど」の言い換え表現について見てきました。

万能な表現ですが、目上の人には失礼にあたるので、避けましょう。

ビジネスシーンでは、
状況に応じて、言い換えることができるようにしたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・類語例解辞典
・できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方

 

 

こちらの記事も読まれています。