電話やメールなどの連絡が多くなり、
年賀状を出すことは、少なくなったかもしれません。
とはいえ、
返事をする場合を含めて、
まだまだ年賀状を出す機会はあると思います。
いざという時のためにも、
年賀状を送る基本的なマナーを知っておくことは大切です。
今回は、 年賀状のマナーについて見ていきましょう。
ひとことで表すと
- 年賀状は、1月1日〜7日に届くようにする
* - 謹賀新年・恭賀新年
両方とも、目上の人にも使ってOK
意味:相手を敬い、新年を喜び祝うという意味
* - 去年はNG、昨年・旧年を使う
詳しい解説
年賀状について
年賀状は、新しい年の訪れを祝い、健康と幸せを願う言葉を述べるもの。
贈るタイミングは、元日から松の内までです。
正月の門松(年神の依り代)を飾っておく7日頃まで
1月1日〜1月7日に届くように準備をします。
謹賀新年と恭賀新年の違い
- 謹賀新年
読み方:きんがしんねん
“謹賀”は、つつしんで喜び祝うことで、
簡単にいえば、おめでとうございます という意味です。
謹んで新年を喜び祝う、というニュアンスがあります。
読み方:つつしむ
意味:相手への尊敬を、口数や勝手な行動を少なくすることで表す
- 恭賀新年
読み方:きょうがしんねん
“恭賀”は、うやうやしく喜び祝うことで、
これも、 おめでとうございます という意味です。
心からうやうやしく新年を喜び祝う、というニュアンスがあります。
読み方:うやうやしい
意味:相手を敬って、礼儀正しく振る舞うこと
相手を敬うという点では、同じですが、
微妙にニュアンスが異なります。
上司など目上の人にも使える表現です。
去年はNG
前の年はお世話になったことを伝えるとき、
年賀状に、「去年」と書くのはNGです。
なぜなら、去年の「去」は、忌み言葉だから。
不吉な言葉や連想をもつところから、使うことを避ける言葉のこと
代表的なものは、
・結婚式 → 去る・切る・別れる
・受験 → 落ちる・滑る・転ぶ です。
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新年というめでたい時に、
不吉さを連想する“去る”を使うのはタブー。
前の年のことを書くときは、
去年ではなく、昨年・旧年 を使いましょう。
× 去年は、大変お世話になりました。
◯ 昨年は、大変お世話になりました。
◯ 旧年中は、大変お世話になりました。
旧年(きゅうねん)は、普段あまり耳にしない言葉ですよね。
新しい年に対して、過ぎ去った前の年という意味のため、
主に、新年の挨拶に使います。
まとめ
今回は、年賀状の基本的なマナーについて見てきました。
なんとなく新年の挨拶をしている人も多いと思うので、
改めて意味を振り返ってみました。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・類語例解辞典