できる社会人は間違えない!社内の敬語 -例文で解説-

 

ビジネスの場面で、正しい敬語を使うこと前提です。

前提に加えて、丁寧さも加わることで、
上司に好かれる可能性もアップするでしょう。

今回は、特に間違いやすい例文を通して、
社内の敬語について、見ていきましょう。

ひとことで表すと

間違った表現 正しい表現
読ませてもらいました 拝読いたしました
全然大丈夫です 全然問題ありません
やらさせていただきます やらせていただきます

 

詳しい解説

読ませてもらいました はNG

× 読ませてもらいました
◯ 読ませていただきました
◎ 拝読いたしました

拝読 (はいどく)の意味
・つつしんで読むこと
・読む の謙譲語

***

この「〜てもらう」は、
相手の行為によって、自分が利益や恩恵を受ける という意味。

どこか上から目線な印象を感じられるため、
目上の人に対して使うのは、適切とはいえません。


へりくだった表現にするほうが、良い印象になります。

 

ちなみに、「拝読しました」も問題なく、正しい表現です。

敬意の度合いで考えると、拝読いたしました の方が、
より丁寧に伝わるでしょう。

***

× 拝読させていただきました

 

拝読 + させていただく は、二重敬語にあたるためNG。

***

全然大丈夫です は避ける方がよい

× 全然大丈夫です
◯ 全然問題ありません
◯ 全く問題ありません

全然(ぜんぜん) の意味
・(後ろに否定的な表現のセットで) まったく〜ない・ちっとも〜ない
・(肯定的に) 非常に

 

実は、明治時代では、全然大丈夫 のように、
肯定的な表現が、一般的でした。

しかし、時代の流れによって変わり、
現代では、否定的な表現 が適切とされています。

そのため、ビジネスの場面では、
「全然〜ない」の形が望ましいでしょう。

今まで使っていた人は、
プライベートでのみ使うよう、意識することが大切ですね。

***

さ入れ言葉は誤用

× やらさせていただきます
◯ やらせていただきます
◯ させていただきます

この「やる」は、ある動作・行為をする という意味ですね。

シンプルに、
「させていただきます」にしてもOK。


謙譲語にする場合は、
“さ”を入れない、やらせていただきます が正解。

不要な場面で、さ が入る「さ入れ言葉」は誤用なので、
気をつけましょう。

 

さ入れ言葉 については、以下で詳しく解説しています。

合わせて読んでみてください。

***

まとめ

今回は、特によく見る例文を通して、
社内の敬語について見てきました。

姿勢や態度はもちろんですが、
正しい敬語を使っているかどうかも、上司は見ていると思います。

できる社会人になっていきたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・「言いたいこと」から引ける敬語辞典

 

 

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