上司に使える?「おかえりなさい」の正しい使い方

 

●更新日:2023/11/24

自宅に帰ってきた人に対して、
「ただいま」と「おかえりなさい」とやりとりをすると思います。

ビジネスシーンで、
出かけ先から戻ってきた人には、「おかえりなさい」は使えるのでしょうか。

今回は「おかえりなさい」について、
見ていきましょう。

ひとことで表すと

おかえりなさい
・ビジネスシーンで、目上に人にも使える敬語
・より丁寧な表現は、「おかえりなさいませ」
・「お疲れさまです」と言い換えてもOK

詳しい解説

おかえりなさい を使うシーン

通常「おかえりなさい」は、
外出から戻った人を出迎えるときに使う、挨拶の言葉です。

「帰る」の命令形を丁寧にした表現。

言葉そのままに受け取って、「帰れ」と捉える場合、大変失礼にあたりますが、
そのように解釈する人は、おそらくいないでしょう。

実は、
「よくご無事に、お帰りになりました」あるいは
「よくご無事に、お帰りになさいました」を省略した形。

お帰りになる、お帰りなさる は、
両方とも「帰る」の尊敬語です。

そのため、省略した「おかえりなさい」のままで、
すでに敬語なので、目上の人に使うことができます。

ちなみに、私は、長期休暇で海外に行っていた人に対して
使うタイミングがありました。

漢字ではなく、平仮名で書くのが一般的です。

ませ について

「ませ」は、丁寧の助動詞「ます」の命令形です。

依頼や命令を丁寧に表す、やわらかい表現として使います。

(例)
・ぜひ一度ご賞味くださいませ
・もうしばらくお待ちくださいませ

「おかえりなさい」をもう少しやわらかい表現にしたい場合は、
最後に「ませ」を付けるといいでしょう。

最近では、挨拶の表現として、慣用化しているものも多いです。

(例)
・いらっしゃいませ
・行ってらっしゃいませ

言い換え表現

「おかえりなさい」は、ビジネスシーンでも使える敬語ですが、
慣れるまでは使うことを躊躇う人もいると思います。

その場合は、「お疲れさまです」と言い換えるとよいでしょう。

出先から戻ってきた人に伝える言葉として問題なく、
また普段からよくフレーズなので、使いやすいと思います。

まとめ

今回は「おかえりなさい」について、見てきました。

私も最初にビジネスシーンで使うときには、
敬語として合っているのか、迷いがありました。

シチュエーションに合わせて、使っていきたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・「言いたいこと」から引ける敬語辞典

 

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