悩みやすい「並列・添加」の接続詞!違いは?

 

 

今日はラーメンとチャーハン、そして餃子を食べました。

普段、私たちは意識していませんが、
文と文をつなぐために、接続語を使っています。

例文では、“そして” が接続語ですね。

今回は、2つ以上のことを並べるときに使う言葉、
「並列」と「添加」について、学んでいきましょう。

***

ひとことで表すと

並列(並立)」
2つ以上の事柄を並べる
・前後を入れ替えても、文の意味は変わらない

***

・代表例:および・かつ・そして・それから 等

***

添加・累加
前の事柄に次の事柄を付け加える
・前後の内容を入れ替えると、意味が不自然になる

・代表例:しかも・そして・それから・それに 等

 

詳しい解説

まずは、接続語について、確認していきましょう。

 

接続語

文と文を結びつけ、前後の事柄がどのような関係かを示す語

接続語には、大きく分けて、接続詞と接続助詞があります。

接続詞
前後の単語や文を、結びつけるはたらきをする単語
文法上では、活用しない単語である自立語のことを指します。

接続助詞
助詞によって、前後の単語や文を結びつけるはたらきをする。

(例)
昨日は、ケーキプリンを食べました。
たくさん練習をした、本番で失敗してしまった。

本サイトでは、主に接続詞について説明していきます。

並列と添加の違いについて

どちらも、物事を並べる接続詞ですが、
並列(並立)と添加(累加)を分けることも多いです。

まずは、その意味を確認します。

並列(並立):2つ以上の物事が並んで存在すること

***
添加:あるものに別のものを付け加えること
累加:次々と重ね加えること

厳密に考えると“≒”なので、それぞれ見ていきましょう。

並列 (並立)

・2つ以上の事柄を並べる

・前後を入れ替えても、元の文の意味は変わらない

英語では、and とイメージするとわかりやすいです。

<並列の代表例>
および・かつ
しかも・そして
そのうえ・それから
また

例:彼女は、聡明かつ美人だ。

***

添加・累加

・前の事柄に次の事柄を付け加える

・前後の内容を入れ替えると、意味が不自然になる

英語では、and then とイメージするとわかりやすいです。

<添加・累加の代表例>
しかも
そして・そのうえ
それから・それに
おまけに

例:東京駅に着いた。そして浅草寺へ向かった。

 

代表例で被っているものがある通り、
使い方によっては、並列と添加を厳密に判断できないこともあります。

まとめ

今回は、接続語の並列(並立)と添加(累加)について見てきました。

似ているので、使い分けが難しいかもしれません。
不自然にならないよう、少し意識するだけでも充分だと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典

 

 

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