今日はラーメンとチャーハン、そして餃子を食べました。
普段、私たちは意識していませんが、
文と文をつなぐために、接続語を使っています。
例文では、“そして” が接続語ですね。
今回は、2つ以上のことを並べるときに使う言葉、
「並列」と「添加」について、学んでいきましょう。
ひとことで表すと
・2つ以上の事柄を並べる
・前後を入れ替えても、文の意味は変わらない
・代表例:および・かつ・そして・それから 等
「添加・累加」
・前の事柄に次の事柄を付け加える
・前後の内容を入れ替えると、意味が不自然になる
・代表例:しかも・そして・それから・それに 等
詳しい解説
まずは、接続語について、確認していきましょう。
接続語
文と文を結びつけ、前後の事柄がどのような関係かを示す語
接続語には、大きく分けて、接続詞と接続助詞があります。
接続詞
前後の単語や文を、結びつけるはたらきをする単語
文法上では、活用しない単語である自立語のことを指します。
接続助詞
助詞によって、前後の単語や文を結びつけるはたらきをする。
(例)
昨日は、ケーキとプリンを食べました。
たくさん練習をしたが、本番で失敗してしまった。
本サイトでは、主に接続詞について説明していきます。
並列と添加の違いについて
どちらも、物事を並べる接続詞ですが、
並列(並立)と添加(累加)を分けることも多いです。
まずは、その意味を確認します。
・並列(並立):2つ以上の物事が並んで存在すること
・添加:あるものに別のものを付け加えること
・累加:次々と重ね加えること
厳密に考えると“≒”なので、それぞれ見ていきましょう。
並列 (並立)
・2つ以上の事柄を並べる
・前後を入れ替えても、元の文の意味は変わらない
英語では、and とイメージするとわかりやすいです。
および・かつ
しかも・そして
そのうえ・それから
また
例:彼女は、聡明かつ美人だ。
添加・累加
・前の事柄に次の事柄を付け加える
・前後の内容を入れ替えると、意味が不自然になる
英語では、and then とイメージするとわかりやすいです。
しかも
そして・そのうえ
それから・それに
おまけに
例:東京駅に着いた。そして浅草寺へ向かった。
代表例で被っているものがある通り、
使い方によっては、並列と添加を厳密に判断できないこともあります。
まとめ
今回は、接続語の並列(並立)と添加(累加)について見てきました。
似ているので、使い分けが難しいかもしれません。
不自然にならないよう、少し意識するだけでも充分だと思います。
参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典