力不足・役不足、正しく使える?クイズで解説

 

 

力不足・役不足は、
ビジネスで登場する言葉のひとつです。

しかし、文化庁の調べによると、
約50%(!)が、誤った意味で使っていることがわかりました。

今回は、力不足と役不足について、
例文を見ながら学んでいきましょう。

***

◯ / × どっち?

問題1
私には役不足ですが、精一杯努めます。

***

問題2
山田さんには役不足で恐縮ですが、このサポートをお願いできますか。

***

問題3
業績を挙げたことを考えると、山田さんにこの仕事は役不足です。

 

力不足と役不足の解説

クイズの解答をする前に、
力不足と役不足について、簡単に解説します。

力不足

力不足とは、
職務や役割に対して、その人の力が足りないことです。

言葉のとおり、「(その人の)力が足りない」という意味。

自分が未熟であることを、
謙虚さをこめて伝えるときに使われています。

***

役不足

役不足とは、
その人の能力や力量に対して、与えられた役割が軽すぎることです。


つまり、その人には簡単すぎて物足りない という意味。

***

クイズの解答と解説

問題1
私には役不足ですが、精一杯努めます。

***

答え:×

自分の未熟であると謙虚さを込めて伝えるので、
役不足 → 力不足 が正解ですね。

自分の能力や力量に自信がある場合は、使うのかもしれません(笑)

多くの人は“力不足”の意味で伝えると思います。

<正解> 私には力不足ですが、精一杯努めます。

***

 

問題2
山田さんには役不足で恐縮ですが、このサポートをお願いできますか。
***
答え:◯

その人の能力や力量に対して、役目が軽いけれども、
引き受けてくれるか、確認している場面です。

役不足 が正解。

以下のように、言い換えても問題ないですね。
・物足りなくて恐縮ですが
・簡単すぎて恐縮ですが

***
問題3
業績を挙げたことを考えると、山田さんにこの仕事は役不足です。

***
答え:◯

本人ではなく、第三者が使うシチュエーションもあります。

業績を挙げた という実績 = 能力や力量を評価している
と考えられます。

つまり、その人の能力や力量に比べて、その役目は軽い
という意味なので、役不足 が正解です。

***

まとめ

今回は、役不足と力不足について
例文を通して見てきました。

いざ使うときに、どっちだっけ?と迷うことがないように、
正しく理解したいですね。

以下で言葉の意味を詳しく解説しているので、
合わせて読んでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・文化庁 「役不足」とは、何が足らないのか?

 

 

こちらの記事も読まれています。