違いわかる?にわか雨・通り雨・スコール・ゲリラ豪雨

 

 

●更新日:2023/05/20

急に降って止む雨を、にわか雨 といいますが、
他にも、通り雨や夕立など、似たような言葉があります。

普段私たちは、何気なく使い分けていますが、
それぞれの違いはわかりますか?

今回は、にわか雨と似た雨の言葉について、
見ていきましょう。

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ひとことで表すと

  • 共通する意味「突然降り始めて、すぐに止む雨」
    ***
    にわか雨 一度だけ
    通り雨 断続的(1日に何度か降るかも)
    夕立 夏の午後、激しく降って止む雨
    スコール 熱帯地方の数分間激しく降って止む雨
    ゲリラ豪雨 局地的な集中豪雨

 

詳しい解説

にわか雨と通り雨の違い

  • にわか雨
    季節にかかわらず、
    急に降り出して、すぐに止む一過性の雨

にわか雨は、一度だけ
急に雨が降ってすぐに止む雨のことです。

漢字では「俄雨」と書きますが、平仮名で書くことが多いです。

 

似た言葉に、「通り雨」があります。

 

  • 通り雨
    季節にかかわらず、
    ひとしきり降って、すぐにやむ断続的な雨

突然降り始めて、すぐに止む雨、という点では共通していますが、
通り雨は“断続的”に降るときの表現です。

気象庁の天気予報で用いる用語では、
「時雨」にあたります。

  • 時雨
    読み方:しぐれ

秋の終わりから冬の初めに、
降ったりやんだりして、断続的に降る雨

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夕立・スコール・ゲリラ豪雨の違い

  • 夕立
    夏の昼過ぎから夕方にかけて、
    急に激しく降り出して、1〜2時間で止む雨

暑さの激しい夏の午後に、見られます。

*

  • スコール
    ・急激におこる強風で、数分間続いて止む強い雨
    ・熱帯地方特有の、激しいにわか雨

日本では、
特に熱帯地方の“驟雨”を指すことが多いです。

*

  • 驟雨
    読み方:しゅうう

急に降り出して、すぐに止む雨で、
勢いも強まったり弱まったりしながら降る、変化の激しい雨のこと

また、驟雨は、文章で使う言葉で、
村雨(むらさめ)も同じ意味合いです。

ゲリラ豪雨は、集中豪雨の一種で、
正式な気象用語ではありません。

集中豪雨とは、
梅雨や台風に多い、局地的かつ短時間集中する豪雨のこと

*

ちなみに、ゲリラ豪雨の “ゲリラ” は、
奇襲して敵を混乱させるなど、遊撃戦を行う小部隊です。

ただ局地的な豪雨ではなく、
気象観測では予測が難しいという点で、
ゲリラという単語が、使われるようになりました。

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まとめ

今回は、にわか雨と似た雨の言葉について見てきました。

基本的に英語ではshowerですが、
時間帯や回数、また雨の激しさによって
表現が変わるのは、日本語の趣を感じますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・現代カタカナ語辞典
国土交通省 気象庁「天気予報等で用いる用語」

 

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