「雨予報なので、傘を持ってきました。」
普段、私たちは意識していませんが、
文と文をつなぐために、接続語を使っています。
この場合は、“なので” ですね。
何気なく使っているからこそ、間違っていることもあるかもしれません。
今回は、接続語のひとつ「順接」について、学んでいきましょう。
ひとことで表すと
・接続語のひとつ
・前の文に原因や理由などを示す内容、後ろの文に結果や結論がくる
・代表例:だから・すると・よって 等
詳しい解説
接続語について、確認していきましょう。
接続語
語と語・文と文を結びつけ、前後の事柄がどのような関係かを示す語
接続語には、大きく分けて、接続詞と接続助詞があります。
接続詞
前後の単語や文を、結びつけるはたらきをする単語。
文法上では、活用しない単語である自立語のことを指します。
接続助詞
助詞によって、前後の単語や文を結びつけるはたらきをする。
(例) 今日はラーメンとチャーハンを食べた。
昨日は雨だったのに、今日は快晴だ。
→ “と”・ “のに” が、接続助詞です。
本サイトでは、主に接続詞について説明していきます。
順接
・原因や理由などを示す内容が前の文にあり、結果や結論が後ろに続く。
・前の文から、後ろに続く文の内容が、予想・推論される内容となっている関係。
前の文 | 後ろの文 |
原因 | 結果 |
理由 | 結論 |
英語では、“so”をイメージするとよいでしょう。
だから・そこで
すると・したがって
よって・ゆえに・それゆえに・そのため
例文・類語
それでは、順接の例文をいろいろ見ていきましょう。
・できることは行いました。だから、悔いはありません。
・疲れました。そこで、休憩することにしました。
・急いで走りました。そのため、時間に間に合いました。
ここで、時々見かける誤用を見てみましょう。
◯ 今日は良い天気なので、散歩をしましょう。
× 今日は良い天気です。なので、散歩をしましょう。
“なので” は、接続詞(活用しない自立語)ではありません。
なので = な + ので
・な・・「今日は良い天気だ」の、断定 “だ” → “な”に変化した形
・ので・・順接の接続助詞
接続詞ではないため、“なので” を文の頭に使うことはできません。注意しましょう。
まとめ
今回は、接続語の順接について見てきましたが、いかがでしたか?
何気なく使っているからこそ、時々正しい表現か見つめるのもいいかもしれません。
参考文献:
広辞苑第6版、明鏡国語辞典、
ブリタニカ国際大百科事典