感謝する時や、お礼を伝える時など、
「ありがとうございます」は定番表現です。
しかし、いつも同じフレーズでは、
定型文のように感じてしまうこともあります。
今回は、お礼・感謝のいろんな表現方法について、
見ていきましょう。
ひとことで表すと
・ありがとうございます
・感謝申し上げます
*心より・誠に + 定番フレーズ
*〜いただき、 + 定番フレーズ
*具体的に述べて + 定番フレーズ
<その他>
・お礼の言葉もございません
・感謝(の念)も堪えません
詳しい解説
定番フレーズ
- ありがとうございます
- 感謝申し上げます
いつでも使える定番のフレーズですが、
より気持ちを込めたい、
これだけでは感謝の気持ちが足りない…
ということもあると思います。
いろんな状況に合わせて、工夫できるようになりましょう。
使いやすいフォーマルな言い回しを紹介します。
定番フレーズの前に加える
・ありがとうございます
・感謝申し上げます
定番なフレーズに、
以下の言葉を前に加えることで、より丁寧に伝えられます。
・大変
・深く
・誠に
「大変ありがとうございます」に
違和感を覚える人もいるかもしれません。
“大変”は、非常に・はなはだしく という意味の副詞のため、
敬語として正しい表現です。
〜いただき + 定番フレーズ
定番フレーズの前に“〜いただき”を加えて、
その状況を表すことも工夫の1つです。
- 〜いただき、ありがとうございます
- 〜いただき、感謝申し上げます
***
〜には、以下のような言葉を入れます。
お力添え お引き立て
ご快諾 ご教示 ご教授
ご協力 ご助言 ご尽力
ご足労 ご配慮
*言葉の意味
・足労 ・・人に足を運ばせること
・引き立て ・・目をかけて重用する、ひいきする
・骨折り ・・尽力すること、精を出して働くこと
具体的な説明 + 定番フレーズ
何のお礼なのか具体的に述べることで、
相手にわかりやすく伝わるでしょう。
(例)
・迅速にご対応いただき
・急な要望を受けていただき
・お越しいただき
言葉では表せないくらい感謝
定番フレーズではなく、
別の言い回しで感謝を伝えたい場合もありますよね。
言葉では表現できないくらい感謝!というときは、
以下のような表現も良いでしょう。
・お礼の言葉も見つかりません
***
・感謝に堪えません
・感謝の念に堪えません
まとめ
今回は、お礼・感謝のいろんな表現方法について見てきました。
ありがとうという気持ちが、
より伝わるように工夫していけるといいですね。
参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典
・できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方