雨がつく季語 -梅雨と日常でよく使う言葉まとめ

 

●更新日:2023/05/14

雨の日が多くなる6〜7月は、梅雨の時期です。
 
季節を大事にしてきた日本には、
雨にまつわる言葉や季語がたくさんあります。
 
出かけるときは、傘をさしても雨に濡れて大変なこともあるけれど、
家にいると、雨の音が心地よく聞こえたりもするものです。
 
 
今回は、雨がつく言葉について、見ていきましょう。
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詳しい解説

雨がつく言葉は、400近くもあるようです。
天気予報でよく見聞きする言葉、
風景が思い浮かぶような風情ある言葉…
ここでは、比較的日常になじみのある雨の言葉を集めました。
梅雨にまつわる言葉と、
それ以外の雨がつく言葉に分けて、見ていきましょう。

梅雨にまつわる雨の言葉

言葉 読み方 意味
梅の雨 うめのあめ 梅雨・五月雨・梅雨のこと
送り梅雨 おくりつゆ 梅雨が明ける頃に、強くたくさん降る雨
返り梅雨 かえりつゆ 梅雨が明けてから、、また降り続く雨
五月雨 さつきあめ さみだれと同じ
五月雨 五月雨 陰暦5月に降る長雨
梅雨 つゆ 陰暦5月頃に降り続く長雨
流し ながし 四国・九州地方で梅雨のこと
入梅 にゅうばい  梅雨に入ること・梅雨入り。6月10日頃
白雨 はくう にわか雨・夕立
走り梅雨 はしりつゆ 本格的な梅雨に入る前の悪天
5月中に数日間天気がぐずつくこと
夕立 ゆうだち 夏の昼から夕方に、急に激しく降る大粒の雨
雷雨 らいう 雷が鳴って雨が降ること
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雨がつく言葉

言葉 読み方 意味 季節
秋雨 あきさめ 秋に降る雨・9〜10月の長雨 秋の季語
雨水 うすい 二十四節気の一つで、立春後15日目(2月19日頃)
雨水がぬるみ草木が芽ぐむ頃
霧雨 きりさめ  霧のように細かい雨 秋の季語
穀雨 こくう 二十四節気の一つで、4月20日頃
春雨が穀物の種や芽を潤すという意味
桜雨 さくらあめ 桜の花が咲く頃の雨
慈雨 じう 程よい時降る雨
日照り続きの後に降る雨
時雨 しぐれ 秋の終わりから冬の初めに頃に
降ったり止んだりする雨
冬の季語
袖笠雨 そでがさあめ 袖笠をしてしのぐほどの少しの雨
通り雨 とおりあめ ひとしきり降って、すぐにやむ雨
長雨 ながあめ 幾日も降り続く雨
涙雨 なみだあめ ほんの少しだけ降る雨
悲しみの涙が変化して降る雨
俄雨 にわかあめ 急に降り出してすぐにやむ雨
春雨 はるさめ 春に降る静かな細かい雨 春の季語
花の雨 はなのあめ 桜が咲く頃に降る雨 春の季語
氷雨 ひさめ 雹(ひょう)・霰(あられ) 夏の季語
氷雨 ひさめ  みぞれ、晩秋や初冬に降る冷たい雨 冬の季語
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まとめ

今回は、雨がつく言葉について見てきました。
梅雨だけではなく、
どの季節にも雨に関する言葉がたくさんありますね。
氷雨のように、意味によって表す季節が変わるのは
趣深いなぁと思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典

 

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