冬がつく季語 - よく使う言葉を厳選して解説!

12月半ばになると、
夕方5時には暗くなり、本格的な冬を感じますよね。

季節を大事にしてきた日本には、
冬にまつわる言葉がたくさんあります。

普段何気なく使っている冬言葉、
風景が思い浮かぶような風情ある言葉…

今回は、冬がつく言葉について、学んでいきましょう。

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詳しい解説

冬がつく言葉や季語は、100以上ありますが、
今回は、比較的日常になじみのあるものを集めました。

生活にまつわる冬の言葉

 

言葉 読み方 意味
冬籠り ふゆごもり  冬の間、人や動物などが寒さを避け、

家や巣の中にこもって過ごすこと

冬支度 ふゆじたく  冬に備えたさまざまな準備
冬眠 とうみん ある種の動物が摂食や運動をやめ、

生活活動を中止した状態で冬を過ごすこと

冬服 ふゆふく 冬用の衣服・冬着
冬帽 ふゆぼう 冬専用の防寒に用いる帽子

 

 

 

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景色が想像できる冬の言葉

 

言葉 読み方 意味
冬化粧 ふゆげしょう 冬になって、山に雪が白く降り積もり、

冬らしい情景になったさま

冬木立 ふゆこだち  葉を落とし、寒々とした木立
冬の海 ふゆのうみ  冬の荒涼とした海
冬の月 ふゆのつき 冬の夜に寒々と照る月
冬の夜 ふゆのよ 冬の寒く、ひっそりとした夜
冬晴れ ふゆばれ 冬の穏やかに晴れた日・冬日和
冬日 ふゆび 冬の太陽・冬の日差し
冬山 / 冬の山 ふゆやま  / ふゆのやま 冬になり、草木が枯れた or 雪に覆われた山

 

冬日は、冬の日差し以外に、
最低気温が0℃未満になる日 という意味もありますね。

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時期や状況を表す冬の言葉

 

言葉 読み方 意味
厳冬 げんとう  冬の寒さが厳しい頃
冬至 とうじ 北半球では夜が最も長く、昼が最も短い日。太陽暦の12月21日頃
冬将軍 ふゆしょうぐん  寒さの厳しい冬・ふゆの厳しさを擬人化した表現
冬温し ふゆぬくし  冬なのに温かい・冬あたたか
冬日和 ふゆびより  冬の天気の良い日・冬晴れ
冬めく ふゆめく  いかにも冬らしい気候になること
立冬 りっとう 暦上で冬が始まる日。太陽暦の11月7日頃

 

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【冬至】カボチャを食べる意味

冬至といえば、カボチャを食べて、
ゆず風呂に入るという風習がありますね。

黄色は魔除けの色とされ、
無病息災を願いながら、寒い冬を乗り切る という意味が込められています。

昔から野菜が不足する冬に、
保存性と栄養価のあるカボチャを食べました。

」のつく食べ物は、たくさんの運が呼び込めると言われています。

なんきん (南京・カボチャ)
にんじん (人参)
れんこん
きんかん (金柑)
ぎんなん
かんてん (寒天)
うんどん (うどん)

どれも、ん が2つあることに気づきましたか?

カボチャ以外にも、冬至にこれらを食べるのも◯

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【冬至】ゆず風呂に入る意味

ゆずを入れたお風呂に入る、ゆず風呂。

邪気を払うという意味以外に、
・冬至 = 湯治
・柚子 = 融通
にかけて、融通をきかせて世間を渡れるように という願いがあるという説も。

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冬将軍の由来

冬将軍は、天気予報でも聞く言葉ですね。

ロシア・モスクワに遠征したナポレオンが、
厳寒と積雪に敗れて退却した史実にちなんで、生まれました。

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まとめ

今回は、冬がつく言葉について見てきました。

冬服が季語だと初めて知りました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

参考文献
・広辞苑第6版
・明鏡国語辞典

 

 

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