「宜しくお願い致します」は間違い!正しい使い方

 

 

ビジネスメールやTeamsなど、チャットでもよく使う表現です。

「宜しくお願い致します」でも、意味は伝わりますが、
できることなら間違いは避けたいですよね。

 

今回は、正しい表現とその理由について、
ポイントをおさえていきましょう。

 

ひとことで説明

よろしくお願いいたします
×  宜しくお願い致します

***

【状況】
・相手へ何かをお願いするとき
・締めの文や結び言葉として用いることが多い

詳しい解説

構造で分けると、以下の通りです。

よろしく / お願い / いたします

 

 よろしく

“宜しく” ではなく、“よろしく” が望ましい理由について、

常用漢字上、「宜」は “” の読み方だけが指定されており、
“宜しく(よろしく)” は含まれていないからです。

常用漢字とは
現代における一般の社会生活での漢字使用の目安として、文化庁から内閣告示されたもの


PCで変換されるとはいっても、
国で定められた、指定の範囲内で使うと良いのだなと、私は解釈しました。

 

お願い

「願う」の謙譲語
“お願いします” などの形で使用します。


いたします


他動詞「する」の謙譲語として使う場合には、漢字で書きます。

***

(例) 謹んでお詫びをします。 →  謹んでお詫びを致します。

***

今回のように、“お願いする” を謙譲語にする、

つまり、「〜する」の謙譲語の場合は補助動詞といいます。

漢字ではなく、平仮名で書くことが一般的です。

 

× お願いします
◯ お願いします

***

この場合は、補助動詞なので、
平仮名で、”お願いいたします” が正解です。

 

例文・類語

・どうぞよろしくお願いいたします。
・何卒よろしくお願いいたします。

相手へ、強くお願いする気持ちを表します。

 

よろしくお願い申し上げます。

目上の人に対して、丁寧に伝えたいときに使います。

余談ですが、
先日「何卒よろしくお願い申し上げる次第でございます」という表現を見つけました。

かしこまりすぎずに、
「何卒よろしくお願い申し上げます」で充分丁寧な気がします。

 

お願いしたく存じます。

目上の人に対して、希望や要望を伝えたいときに使います。

 

まとめ

今回は、「よろしくお願いいたします」について、見てきました。

漢字ではなく、平仮名が正しい表現なんですね。

今まで間違ってた…というあなたも、今日から正しく使っていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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